関連講義 教養学部1年・2年
lectures - College of Arts and Sciences, Junior Division

環境と景観の生物学

担当教員:大黒俊哉・橋本禅・山本清龍

講義の趣旨

本講義では,生物学や生態学,農学を基盤として美しく快適な環境と景観を形成するアプローチについて論じることを目的とする。まず,キーワードとなる「環境」「生態」「景観」「ランドスケープ」「風景」等の概念,相互の関係性,変遷について述べた上で,それらを保全,計画,設計する際の基本的考え方について論じる。次に,森林,農村,都市などにおいて,環境や景観を把握,分析,評価し,形成する方法論,技術について,具体的事例を紹介する。また,近年進められつつある景観・環境保全の実態を概説し,生態学的,景観論的,計画論的立場からその問題点や課題を指摘し,あるべき姿を探る。

講義の内容

  1. ガイダンス:ランドスケープ・エコロジーの概念と方法(大黒)
  2. ランドスケープの構造・機能と生態系ネットワーク(大黒)
  3. 景観と環境の概念とその変遷(山本)
  4. ランドスケープ(風景)の評価と空間計画(山本)
  5. 都市のランドスケープ(風景)形成(山本)
  6. 農村のランドスケープ(風景)形成(橋本)
  7. 農村のランドスケープ・プランニング(橋本)

初年次ゼミ「農と食と環境にまつわる社会調査メソッドを学ぶ」

担当教員:八木洋憲・山本清龍

講義の趣旨

このゼミでは,農業,食生活,環境といったテーマに関する社会調査メソッドを実践を通じて学ぶ。具体的には,人々が農業や環境に対して感じるイメージ,農業政策に対する考え方,スマート農業や食料生産に対する考え方といった「意識」はいかなるものか,農業体験や農業支援,食生活,環境配慮といった「行動」や,これからの「意向」はどのようなものか,といった社会的な問いに対して,どのようにアプローチすればよいのか,いかにしてバイアスを排除できるのか,あるいは,どのように関係性を導けるのか,といったことを学ぶ。ゼミの初盤には,農業,食生活,環境に対する「社会的問い」について議論を通じて整理する。この際に,これまでの関連する研究について,可能な範囲で読んでもらう。ゼミの中盤では,問いを明らかにするための調査設計を行い,実際に対象を決めて調査を行う(なお,対象はゼミ生が実行可能な範囲とする)。最後に,その結果をとりまとめてプレゼンを行い議論を行う。以上を通じて,農,食,環境に関する実態を再認識するとともに,社会調査メソッドの意義や課題を知り,その導入について経験することをねらいとする。

講義の内容

  1. ガイダンス,班分け
  2. テーマ設定,文献の探し方
  3. 文献レビュー・プロポーザルの議論
  4. 全体報告1(文献レビュー・プロポーザル)
  5. 全体報告2(プロポーザル・調査票)
  6. 全体報告3 調査票完成
  7. 回答結果持参1
  8. 回答結果持参2
  9. 全体報告4 分析結果
  10. とりまとめ
  11. 最終報告(全体報告5)
HOME 関連講義 教養学部1年・2年
©2006 - 2020 The Laboratory of Forest Landscape Planning and Design
東京大学大学院 農学生命科学研究科 森林科学専攻 森林風致計画学研究室