「フクギのトンネル」 〜沖縄県国頭郡備瀬〜

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写真の説明
1.森林景観の特徴
1-1.屋敷囲いの材料として圧倒的な割合を誇るフクギ 詳細
約7割近い屋敷が、屋敷囲いとしてフクギを用いている。
1-2.フクギのトンネル 詳細
道幅が狭いうえにフクギが密に植えられているため、道路上ではトンネルのような印象を受ける。
1-3.規則的なパターン 詳細
備瀬集落は碁盤の目状に宅地が配置されている。この碁盤の目に沿ってフクギが植えられ、小さなユニットに規則的なパターンがある。
2.森林景観を支える背景
2-1.歴史 詳細
フクギは南洋貿易により15,16世紀には沖縄に導入されていたとされる。集落自体の歴史は17世紀初頭に遡り、集落内で最も樹齢の高いフクギは同年代頃に植えられた。屋敷林として規則的に植えられたのは1737年以降である。電線敷設や道路拡張により伐採もあったが、昔の姿を今に留めている。
2-2.住民との関係 詳細
フクギの手入れは必要なく、あまりしないとのこと。落ち葉や実の清掃は各自が家の周りについて行っており、集落では美しい状態が保たれている。観光資源として守ろうという意識も高い。
2-3.行政との関係 詳細
景観モデル地区指定に向けて、地元住民と積極的な協議を行っている。
2-4.その他 詳細
風水や信仰との関係も指摘できる。