景観資源としてのハゼ栽培~福岡県久留米市~

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写真の説明
九州や四国の山地に自生するウルシ科の落葉高木で、11から12月の間に実がなり、その実から白ロウが取れる。そのため、江戸中期より各藩政で栽培が奨励され、至るところに見られたが、明治以降減少した。最近ではハゼの新しい利用法が考えられるなど、機運が高まりつつある。
1.森林景観の特徴
1-1. ハゼ畑がつくる、もこもこしたテクスチュア 詳細
ハゼは羽状複葉であるため、細長い単葉がまとまってひとつの塊をつくる。
それが無数に集まることにより、もこもこした面を形成している。
1-2. 畑の四隅に配されたハゼ 詳細
畑の四隅にハゼの木が植えられていることが多い。
2.森林景観を支える背景
2-1. 熊本の伝統としてのハゼ栽培 詳細
水俣では古来農家の副収入としてハゼの栽培が奨励されてきた。
しかし木蝋の需要の減少を受けて、ほとんどが放棄された。
2-2. ハゼの見直し 詳細
1989年のミカン大暴落を受けて跡地利用にハゼが再び注目され始めている。
今後は景観としてどう評価していくかが重要となる。