松之山(概要)「棚田とブナ林とスギ」 〜新潟県十日町市松之山町〜

date

写真の説明

1.森林景観の特徴

1-1. 至る所に広がる棚田の景観 詳細

松之山には全域に広がるブナ林に囲まれた地すべり地形と棚田の景観が至る場所でみられる。

棚田には圃場整備されたタイプと圃場整備されていないタイプの2種類がある。

1-2. 畦畔(けいはん)に作られた稲架掛け(はさかけ) 詳細

松之山は畦畔のわずかなスペースに稲架掛けを設置して刈り取った稲を干す。

畦畔は狭いので稲架は何段も積み重ねられて非常に高くなる。

1-3. パッチ状に点在するスギの人工林 詳細

棚田と周囲林にはスギ人工林がパッチ状に存在し、景観に変化を与えている。

2.森林景観を支える背景

2-1. 湿潤な土壌による制約と可能性 詳細

土壌が湿潤でなおかつ地形が急傾斜である土地は慢性的に地すべりが起きやすい。

しかし土壌が湿潤であるとは水が豊かであり稲作に向いているということでもある。

2-2. 各農家による自治的なスギの植林 詳細

各農家による自由裁量で棚田とブナ林の中にパッチ状に点在するスギが植えられた。

ただしスギ植林が林業として成立しなくなった現在では基本的に放置されている。

2-3. 棚田への注目 詳細

近年棚田景観への関心が高まりつつある。

農業資源としてだけでなく、環境資源として棚田は価値を見出され保全されている。

3.基礎情報

3-1. 立地、植生 詳細

2005年 浅村一冬、一言太郎、加藤元英、朴賢俊、崔海永、浜泰一(2007年編集:藤原敦)

現地調査日程 2005年6月1日,2日

HOME 調査事例 松之山(概要)
published on 2008-3-26
©2008 Laboratory of Forest Landscape Planning and Design
東京大学大学院 農学生命科学研究科 森林科学専攻 森林風致計画学研究室